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建築家の(故)壇さんが、リビングチェアーとして愛用していた椅子です。
このマレンコのお客様と、そんな話で盛り上がったことを憶えています。
このカバーは、本革で作りました。
実は、すごく贅沢な仕事です。
というのは、縫製パーツが大きなものばかりだからです。
本皮は、四角形ではなく牛の形で入ってきます。
四角・幾何学形の縫製パーツをとっていくと無駄が出てきやすいんです。
そこで通常、座面や背もたれは、デザインとして小さなパーツをつないだり、造形で切ったりします。
マレンコのようにシンプルで大ぶりなデザインの場合、一枚の革からパーツが1〜2枚しかとれないです。
こうして材料歩留まりを考えると、もったいなく思いがちですが・・・
この椅子であれば、その価値があるかな・・・と思います。
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